思い通りにいかない結婚

出身地が北と南

二人は会社の同僚として出会いました。

彼は青森で、

彼女は福岡出身。

お付き合いをしている時は気になりませんでしたが、

イザ結婚となったら困った問題がおきたのです。

「どこで結婚式を挙げようか」と悩み始めたのです。

更に悩みは深まって

結婚を決める前まで、

毎日がたのしかった二人。

結婚をどこでするかで悩み始めてみると、

式の希望スタイルも違ったのです。

彼は神前式を望み、

彼女はチャペルでの結婚式を希望していたのです。

ありがちな悩みに結論を急いだ二人

会社の同僚として知り合った二人。

仕事を通し、

時には仲間と食事に出かけ、

映画を見て、

行楽地に出かけたり、

その間に、

仲間も一目置くほど仲良しぶりを発揮、

周囲も新カップルの誕生を喜んで、

二人も結婚を考えているように見えたのです。

イヤ、二人も周囲の熱気に押されて

結婚を思い描いたのです。

その気になっただけだったのです。

どこで結婚式を挙げるか、

式のスタイルをどうするか、

二人で話し合う勇気はなかったのです。

二人が出した結論は!

お二人は気付いたのです。

自分達が勝手にその気になっていたと。

共有する結婚のイメージがなかった、

それを努力でカバーする考え、

覚悟もないことがわかったのです。

「悩みはしたけど、これからもいい友達でいよう」

そう、お二人は結論を出したのです。

それはジェットコースターのような

早い早い結論でした。

結婚の招待状を期待していた同僚や仲間にも、

二人はその経緯を堂々と伝えたのです。

仲間も、そんな二人の気持ちを、

素直に受け取ってくれました。

でも、しばらくして彼女は転職を決意して

その会社を去ったのです。

そして彼もまた、

SEとして経験を積むために別の会社へ。

結婚は思い通りにいかぬもの、

そんな印象を仲間に残した、

二人の出会いだったのです。

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