歌謡曲よ目を覚ませ・・阿久悠
歌謡曲のない時代は不幸な時代である
最近読んでいる本があります。
阿久悠の実践的作詞講座ヒット(上)です。
最近読んでいると言うより
いまになって読んでいると言った方が
正確ですね。
1975年に第1版が発売された本です
スポニチの企画で作詞を
一般の方から募集するというものです。
第1回目は故・越路吹雪さんの
シングルレコードの作詞
大きな反響を呼び
応募数も大変な数に上ったようです。
すべて阿久悠が読み
光る作品なしの段階から
阿久悠が応募者を挑発するような評がさらに応募者を刺激
応募者がそれを受けて
更に応募を繰り返す
そんなやり取りが続きます。
いまになって阿久悠さんの気持ち再発見
阿久悠さんの気持ちが
鮮やかに伝わってきます。
作詞への並々ならぬ思い
作詞家の書く言葉の奥行き
阿久悠と応募者の立ち位置
プロフェッショナル魂
だからあんたはダメなんだ
そう聞こえる応募者への評
まだ完読していませんが
非常に刺激的な本です。
ちなみに
第1回目は福田一三さんの
「西海岸」が選出されています。
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今も偉大な存在であり続けている
2007年に亡くなった作詞家・阿久悠さん
今でも70年代、80年代のヒット曲の中に
「あの曲も阿久悠さんだったんだ・・」
と驚くことがあります。
作詞家・阿久悠
それは偉大で偉大な存在で
今もあり続けているのです。
阿久悠さんの残された日記には
「歌謡曲のない時代は不幸な時代である。 歌謡曲よ目を覚ませ」
と書かれていたそうです。