卒寿のお祝いと50回忌の年忌、そして結婚

結婚は年数が経つほど価値が増します!

そのように、このページでかきました。

よろしければ、ご覧ください。

https://murataben.com/wedding-anniversarry/

ところが、最近、お世話になっている方の母親の卒寿と父方の祖母の50回忌を

同時に行う会の司会を務めました。

普通に考えれば、一方は長寿のお祝いであり、

一方は年忌、供養の世界であります。

卒寿のお祝いと50回忌の年忌を同時に行う

例えば、あなたの身近な方が他界されたらどうですか?

暫くは故人を思う悲しみの日々が続くと思います。

その期間は人それぞれですが悲しみの心に変わりはありません。

仏教では故人を偲んで次のような年忌法要が行われます。
1回忌
3回忌
7回忌
13回忌
17回忌
23回忌
27回忌
33回忌
50回忌

一方、長寿のお祝いも次のように称されてお祝いがされます。

還暦   (60歳)
古稀   (70歳)
喜寿   (77歳)
傘寿   (80歳)
米寿        (88歳)
卒寿     (90歳)
白寿     (99歳)
百寿     (百歳)

何事もないような顔をして私達は生きていますが、

明日、命を失うかもしれないはかなさもあるのが私たちの生命です。

ここで問題提起です

日本人男子の平均寿命に近い80歳まで生きるとします。

ご両親様が25歳で結婚して1年後にあなたが生まれたとします。

結婚から50年、75歳でご両親様は金婚式をむかえます。

すると、あなたは50歳になります。

あなたが元気なら、ご両親様の金婚式をお祝いすることが出来ます。

それから5年後、父親が80歳で他界します。

あなたは55歳です。

父親の1、3、7、13、17、23、27、33、50回忌を全て行うには

あなたは105歳まで生きなければなりません。

平均寿命の80歳で考えれば父親の23回忌か27回忌を営むことが可能で、

自身は80歳の傘寿のお祝いを受けるかもしれません。

弔い上げの奇跡、卒寿の奇跡

もうご理解いただけたように33回忌や50回忌を営むことは

出来そうで出来ないことなのです。

仏教の世界では「弔い上げ」と言う言葉があって、33回忌や50回忌を境に

その後は法要を行わず、「○○家の先祖の霊」として祀られるそうです。

33回忌や50回忌を普通の人が行うのがいかに奇跡的なことか

お分かりいただけると思います。

また、年忌供養とは言うものの、直接故人を知る人も少なく、

その席はゆかりのある人たちが催す祀りごとの席です。

もし、直接故人を知る人がいれば100歳を超えているわけですから

その長寿もまた称賛に値するお祝いとなるのです。

祀りごとがお祝いとクロスする時が、こうしてやってくるのです。

結婚から始まる私達の命の行方

最初の結婚記念日である紙婚式から始まった結婚生活

我が子が生まれ、育ち、年齢を重ね、

やがて、孫が生まれ、

ジジ、ババとなり、更に年齢を重ねます。

知る人も鬼籍に入りはじめます。

祭りよりも祀りの世界が目の前に広がり始めると

命の奇跡を感じ、

自らの祀りごとに思いを馳せれば

長寿で受けたお祝いの分だけ祀られこともないことが理解できます。

短命にして祀られるか、長寿にして祭りを楽しむか

人の命の行方がクロスする境目が見える気がするのですが・・・

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