新婚さん、お互いを敬ったら、亭主関白と山の神になる!
結婚披露宴でお互いの呼び方を訊きました!
お付き合いが長くて、呼び方が決まっているケースでは名前で呼び合ったり、愛称で
呼び合ったりします。
新婦が花子さんなら、「花子」、新郎が太郎なら「太郎」と呼ぶケースがほとんどです。
ただし、「花子~」と呼ぶか、「はなこ!」と呼ぶかはそれぞれ違うようですl、
でも、中には、まだ呼び方が決まらないカップルもいます。
新郎に「呼んでみて!」とお願いすると、「モゴモゴ、ボソッと花子・・」と言う人も
いれば、意を決して、照れ隠しなのか「花子!」と決める人もいます。
男は純情!いつなったら呼び方をきめるの?
結婚して、新婚らしさが漂っているうちに、一家の主となった新郎は嫁の呼び方を
決める必要があります。
まあ、決める必要があると言っても、自然の成り行きに任せるしかありません。
それでも男はドキドキしながら呼び方を探っています。
いろいろ呼び方を試し、自分が呼びやすく、相手が応えやすい呼び方を考えるのです。
いくら考えても、相手の名前が変わるわけではないのに、ひとり照れながら、男は呼び方の訓練をくり返すのです(笑)
名前で呼ぶことに決めても、やがて目と目でわかる阿吽の呼吸でわかる立派な夫婦になるのです。
世の中の娘が嫁と花咲いてカカアと萎んでばばあと散りゆく
これは綾小路きみまろさんの独演会のセリフです。
なるほど、上手いことを言うものですが。これをアナタが言うと怒られます。
なぜかと言えば、新婚時代が過ぎ、奥様はあなたのことを「主人」と呼んでいます。
「主人」と言えば一家のあるじです。エラソーにしている重さも、必要なのです。
もっとも、結婚後、しばらくは主人でいられても、それは亭主に変化します。亭主の
「亭」は東屋(あずまや)のこと。4本の柱だけで、四方の壁がない、四方葺きおろしの小屋です。
母屋から小屋に移った亭主は、それでも、なお亭主関白でいられるものの、やがて
「亭主は尻に敷かれ」て「宿六」となり、「うち」の、とか「たく」のとか変化して
いくのです。
あなたの家の「北の方」?こちらも変化する
「北の方」は北の方向と言う解釈もできますが、平安時代の身分の高い人の奥様を敬って言う表現です。
あなたの家で言えば奥様のことです。フツーはあまり使いませんが、奥様を敬って「北の方」なんて言ってみたらどうですか(笑)
敬うべき北の方、つまりあなたの家で主婦を張っている奥様を、亭主の方は何と呼んでいるかと言えば、主婦だけでなく、「家内、奥さん、細君、カカア、おっかあ、カミさん」なんて呼んだりします。
「カカア、おっかあ」は「この方」「お方」が変化した敬称で、カカア大明神とか
カカア天下に変化していくのです。
山の神に亭主関白、関白より神様の方が偉い!
新婚、まさに、それは始まりです。呼び方を研究した純情な新郎は努力の甲斐があって
亭主関白にまで上り詰めます。
一方、亭主が敬った奥様は、「北の方」からカカア天下として家庭を治め、かかあ大明神から「山の神」に上り詰めるのです。
こうして、新婚さんはお互いを敬い、山の神と亭主関白になるのです。
どちらが偉いかは言うまでもありません(笑)
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