司会はお二人の幸せの代弁者!?

司会はお二人の幸せの代弁者!?

司会者の失敗

ウェディング司会は大変な仕事です。

席を華やかに盛り上げることが求められればその方向に、

たんたんと進行すればいいと求められればその方向へ、

幸せな時をむかえたお二人の希望にそって力を尽くします。

同じ人間がその希望にそって司会を進めるわけですからそれなりに経験も腕も必要なのです。

そのおかげで鍛えられ、乗り越え、力をつけ、自信を持つようにもなるのです。

とは言うものの、その間には失敗もあるのです。

ただ、その失敗に対する受け止め方は、おめでたいお祝いの席で、

ことを荒立てないことがよしとされた時代のようにはいかなくなっています。

会場やお二人からクレームが司会者にも頻繁にある時代なのです。

ある意味、司会者受難の時代なのです。

司会者の視点

司会者がお二人と会う時間は打ち合わせの時間だけです。

そのわずかな時間でお二人のすべてを知るのは無理です。

が、すべてのことを知る努力をするのが司会者です。

かつて、名アナウンサー、名司会者、国会議員としても活躍された故・高橋圭三さん。

その高橋圭三さんが結婚式の司会を引き受けるにあたって、

お二人のみならず、当日出席する皆様のことも含め、多くの資料を望み、

自分の思い通りにやらせてくれるなら引き受けると言う逸話を関係者から聞いたことがあります。

司会をすると言うことはそういうことだと思います。

出席者のことを含めて知らなければならないのです。

ですから、時に深く鋭く取材をする必要度を司会者は感じるのですが

プライベートなこととして当たらず触らずの時代になってしまいました。

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司会者の錯覚

「司会は友達でもできる」と書いたように、いまは特別な人が司会をする時代ではありません。

プロよりうまい歌好きがいるように司会もプロよりうまい人がいます。

かと言って、そういう人のすべてが司会を志すわけではありません。

どの世界も、それを自ら仕事として選び、お金を得て、経験を積んで、初めてプロになるわけです。

ただウェディング司会への門戸は広く、

プロの芸人sさんやアナウンサー、歌手や役者、またそれらを志す人たちが、かつては多く活躍していました。

人の前で話す技術を他の道で身に付けた方々がアルバイト的にする面もあったのです。

ところが今日この頃、ウェディング司会はアルバイト感覚でできる時代ではなくなりました。

お二人も会場も司会者に要求する視点が変わってしまったのです。

特別な技術よりも無事な進行が求められているのです。

司会は依頼をされてこそ成り立つ仕事

司会は独立したプロフェッショナルの仕事です。

自らが自らの経験を活かし、たゆまぬ努力の末に、身に付けた術を駆使して収め、治めていく仕事です。

その意味で、お二人のために体を張るべき仕事だと思っても、いまは誰もそれを望んでいません。

ご披露宴に必要不可欠なパーツではあるものの特定個人の経験や技術を求めているわけではないのです。

クレームのない司会者で、使い勝手が良く、会場や事務所と一体となってできる司会者が有能なのです。

一般の会社の社員と同じように評価を受けます。

当然、司会者はお二人だけでなく、会場や事務所の評価も気にするのです。

結果、覚えめでたい人が生き残るのは言を俟ちません。

それでも少数派ですが、無事な進行の提案だけでなく、

お二人を取材してお二人にふさわしい進行を提案したい司会者、

あるいは自分の技量修得に熱心な司会者、また、会場提案の進行を斜めに見る司会者もいます。

「お二人の幸せの代弁者」であることを願い、やや斜めに構えた司会者もいるのです。

もっとも絶滅種に近いのかもしれません(笑)

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