司会は喜怒哀楽を紡いでつなぐ糸車
できそうでできないこと」
誰にだって仕事を続ける理由があると思います。
たとえば家族のために一生懸命に働くと言う理由はもっとも当たり前で、
正直で、必要で、人生で一番美しいと思います。
ところが、そうは思ってもできそうでできないことです。
確かに多くの人がその難事業に挑み、当たり前のようにそれを果たし、いま果たしつづけている人もいます。
おそらく当の本人さえもその難事業を意識しないで当然のように果たし、
リスペクトに値する人生を生きる多くの方々。
その始まりが結婚だと言ったら、あなたにとって結婚は重いものになってしまうでしょうか。
・・・私は誰?司会者です」
さてウェディング司会者を務める自分の仕事を考えています。
進行に忠実になること、その宴席を盛り上げる、必要に応じて盛り上げるばかりでなく盛り下げる!?事も必要です。
盛り上げても盛り下げても結婚式、結婚披露宴であることを忘れない。
サービス精神、おもてなし、お二人とご両家の代弁者、おしゃべりが達者であっても、しゃべりすぎない。
結婚にはドラマがあります、そのドラマを語ってみてください。
結婚には幸せがあるあります」
その幸せが出席者への最高のプレゼントです。
お二人がゲストの皆様に感謝を込めて贈る最高のプレゼントはお二人の作る幸せ。
幸せになってほしい。幸せな家庭を築いてほしい。幸せに過ごしてもらいたい・・
思いはめぐる・・司会・・言葉には客観性が必要・・私は誰?司会者です。
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この頃、司会者に要求されること」
お客様に最高のサービスを提供することはどの商売でも同じです。
まして接客をともなう仕事では接客マニュアルはあっても、
万人に通じる接客マニュアルはないのでたいへんです。
ウェディングの司会にはマニュアルがありますが、
司会事務所ごとに違っていたり、
個人ごとにマニュアルをもっていたりしますが基本は同じでしょう。
ですからマニュアル通りにやればそれでOKだと思われがちですが、そんなことはありません。
物品購入後も更新や修理でカスタマーサービスを利用するように、
司会者も多くのサービスを求められます。
打ち合わせ、進行表の作成、お二人の紹介文の作成、当日の進行、お開きまでの仕切り、
接客、時間調整、場合によって2度目の打ち合わせや、進行の組み立てなおし。
当日前の再確認、変更点の確認・修正・修復・削除等、さらに当日変更の確認や修正などなど。
実に多岐にわたってサービスの提供を求められるのです。
司会者は司会だけしているわけではないのです。
司会者の能力は万能か
「司会の成功体験」、「そのときあなたは神だったのです」と書いたように、
無事に司会の役目を果たしたときはホットするものです。これはどんな仕事にも言えることだと思います。
いわゆる達成感です。ところがこの達成感にも程度があると思います。
ウェディング司会の達成感を大雑把に分けると4段階ぐらいになると思います。
滞りなくお開きをむかえる、
お開き後に軽い充実感がある、
お開き後に充実感と併せて称賛の声に包まれる、
さらに余韻が残り翌日以降になっても称賛と感謝の声が届く、
そして会場のスタッフも一目置くようになるなど
4段階ぐらいに分けられると思います。
もっともこれは私の感じ方なので別の目で分ける人もいると思います。
それはともかくとして、この4段階の中で①と②は司会者の基礎力で得られますが、
③と④は司会者だけの力ではうまれません。
「私は神だった」と自惚れたこともありますが、
これはそこにご出席いただいた全ての方の力によるものなのです。
確かに司会がリードはしましたがお二人とお二人がお招きしたご出席の皆様とのコラボレーションなのです。
司会者は司会の役目を果たしただけなのです。司会は喜怒哀楽を紡いでつないで見せただけなのです。