披露宴の進行をシンプルして疲労宴にしない!

シンプルな進行

どんなことでも、どんなものでもシンプルが一番。

と言えばシンプルが一番いい!と言っているわけです。

「簡単であることや、単純であること」はどんな人にも理解しやすいからです。

ただし始めから「簡単や単純」なものやことをみて「とてもシンプルだ」と言っても、

「シンプルが一番」とは言わないと思います。

複雑なものや込み入ったもの、あるいは難解なものを人に伝える時、

文章やデザイン、あるいは言葉がシンプルなのがいいと言うことです。

披露宴の進行も同じです。

あれこれ詰め込むと披露宴が疲労宴になってしまうということです。

基本的な進行を知ってこそシンプル

基本を知らなければシンプルな進行もありません。

基本的な進行はこちらのページに紹介してあります。

ご覧いただくとわかるようになっていますが、

これは私が司会を始めた時から変わらない基本中の基本です。

ところが、最大の変化を記してありません。

迎賓から始まり、新郎新婦入場、開宴、お二人の紹介、

主賓1、主賓2となっている部分に最大の変化があります。

それは「お二人の紹介」の部分です。

かつてそこは「媒酌人挨拶」となっていたのです。

また、「迎賓」の部分も、現在では進行表に書くことはまれです。

あえて書けば「ゲスト入場」となるでしょう。

経験から言えば、「迎賓と媒酌人」は進行から淘汰されたのです。

披露宴から迎賓と媒酌人挨拶が淘汰されシンプルへ

ご披露宴に出席していただくために挨拶状を送付して出欠を確認すると思います。

つまり当日出席する方々は、ご返事をもらったお二人のお客様です。

当然、お招きしたわけですからお迎えするのが当たり前です。

ですから新郎新婦、媒酌人ご夫妻、ご両家ご両親様がそろって会場前に立ち、

出席の皆様をお迎えしたわけです。

これが迎賓と言われた部分で、

実際にはどうなるかと言えば「おめでとう!」「ありがとうございます」の繰り返しになります。

時にはそれだけで済まない場合もあり、大変な時間がかかりました。

そして全員を迎えるとご両親様が席に着き、新婦が式服から色打ち掛に掛け替え、

いよいよ媒酌人と新郎新婦が入場の運びとなるのです。

そして開宴をして媒酌人挨拶となるのですが、

当時の媒酌人のポジションは尊敬されるべき立場の人の立派な挨拶でした。

お二人のみならず出席者全員が傾聴に値する立場の人の挨拶だったのです。

当然、時間がかかり、

迎賓からの時間を計れば45分も経っていたなんてことも珍しくなかったのです。

シンプルは道半ば

迎賓と媒酌人挨拶が見かけられなくなっただけでも

進行がとてもシンプルになったと言えます。

さらに基本例と同じページのシンプル例は

それを推し進めています。

迎賓はせず、ゲストが着席したら新郎新婦が入場します。

開宴をしたら新郎からウェルカムスピーチをして乾杯です。

ただし、この乾杯には基本例の主賓1の方に「通常の挨拶プラス乾杯の発声」をお願いします。

乾杯をすれば祝宴に入り、お料理サービスが始まります。

その雰囲気の中で主賓2のスピーチとなります。

実際にこのスタイルを採用したチャペルのみの会場で経験をしてきましたが

進行への不満を言うゲストの話を聞いたことはありません。

ただし、ご披露宴に媒酌人がいるイメージの時代でしたから

進行への心配を口にするお二人はいました。

主賓の人に乾杯の音頭をとってもらうわけですから、

「そんなのあり?」と思っても不思議ではないのです。

「でもそんなのありなのです」。

ご披露宴のイメージを変えた「ゼクシーは革命だった!?」のですが、

ご披露宴の進行に関しては道半ばと言う気がします。

少人数になりつつある今日この頃のご披露宴にこそ、

次への変化が潜んでいるのではないでしょうか。

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