結納の風景
「月日は百代の過客にして行き交う年もまた旅人なり」
松尾芭蕉の「奥の細道」の冒頭ですが、まさに実感する今日この頃です(笑)
さて、今日は結納の話です。
まず結納の進行例をご紹介しましょう。
結納の儀(集合型で、ホテル等に席を設けて行う例です)
まずは新郎新婦ご媒酌人様が入場して席に着きます。
結納の進行
司会者(会場スタッフが務めることが多い)
「ただいまより、○○家・○○家、ご両家の結納の儀を行います。
ご媒酌人・○○様よろしくお願いします。」
ご媒酌人様
「このたびは○○さんと○○さんの御縁談がととのわれまして誠におめでとうございます」
「本来であればご両家をいききしなければならないのですが、略式で執り行わせて頂きます」
※ご媒酌人令夫人が結納品の前へ進みます。
結納品の取り交わし
司会者
「まずは○○家より○○家へご結納の品を治めて頂きます」
※ご媒酌人夫人が結納品をとって新婦の前に収める
ご媒酌人
「○○家さまからのご結納の品です。どうぞ幾久しお納めくださいませ」
新 婦
「どうもありがとうございます。幾久しくお受けいたします」
※新婦側が結納品を確認した後、ご媒酌人令夫人は受書をとって新郎の前に納める。
新 郎
「どうもありがとうござます。幾久しくお受けいたします」
婚約指輪の贈呈
司 会
「続きまして、ご新郎さまよりご新婦さまへの御婚約指輪をお預かりしておりますので、ここで贈呈させて頂きます」
「どうぞお納めください。おめでとうございます」
新郎側お礼の言葉
司 会
「それでは、ご新郎さまよりご挨拶を頂きます」
新 郎
「 ・・・・・・・・・・・・・・・」
ご媒酌人様祝辞
「おめでとうございます。これにておg両家のご結納も滞りなく相済み、誠におめでとうございます。
ご両家の幾久しいご多幸をお祈り申し上げます」
新婦側お礼の言葉
司 会
「それではご新婦側よりご挨拶をいただきます」
新 婦 側
「 ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
結 び
司 会
「以上を持ちまして○○家・○○家。ご両家のご結納の儀をめでたく納めさせて頂きます。
本日は誠におめでとうございます。引き続きご会食に移らせて頂きます。準備が整うまで、
いましばらくお待ちくださいませ」
結納の風景
あくまでも略式の一例ですが、今では媒酌人様がいませんから
ほとんど食事会の中で指輪贈呈を行う程度でしょう。
が、しかし、
私は時間と余裕があればなかなかよろしい風景だと思います。
また、結婚の持つ重さや意味をしっかりと感じさせてくれます。
めんどくさい、
しなくていいんじゃない?
時間とお金の無駄
食事会だけで十分
もっと厳粛にしたい
ホテルでなく自宅で
仲人さんに両家を往復して貰ってもっと伝統にのっとって
結納をするしないは別の問題として
結納の向こう側にみえるさまざまな風景を
皆さまはどう受け止めるでしょうか。